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4つの太陽を持つ惑星を初確認 [宇宙]

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映画『スター・ウォーズ』に登場する架空の惑星「タトゥイーン」の空には、2つの太陽が昇る。しかし、なんとその2倍、4つの恒星を持つ連星系で、惑星「PH1」の存在が確認された。発見にアマチュア天文家が貢献した点も注目を集めている。

アメリカにあるイェール大学の惑星天文学者ミーガン・シュワム(Megan Schwamb)氏は10月15日、ネバダ州リノで開催されたアメリカ天文学会惑星科学分科会(DPS)において、「2つの恒星を持つ連星系では、6個の惑星が確認されているが、4つの例が見つかったのは初めてだ」とコメントした。

 PH1の直径は地球のおよそ6.2倍で、連星の周りを公転している。残り2つの恒星は、PH1から非常に離れた距離で惑星系を周回しているという。


主星の1つは特に明るく、サイズは太陽系の太陽の1.7倍。一方、その伴星は薄暗く、直径は太陽の41%しかない。PH1と連星との距離は、地球・太陽間のおよそ3分の2である。

 もう1つのペアはかなり遠くにあり、PH1との距離は太陽・海王星間のおよそ30倍。これだけ離れていると、他の恒星と区別できないかもしれない。

 なお、映画のシーンのような“複数の太陽が沈む夕日”は期待できないようだ。4つの恒星はいずれもPH1の地表からは見えないという。

 PH1は木星型の巨大ガス惑星で、表面が厚い雲に覆われており、空を見上げても星は確認できない。質量は木星のおよそ半分と推測されている。「もし雲がなくても、近くにある極めて明るい主星が邪魔をして、伴星は見えないだろう」とシュワム氏は話す。


◆画期的な発見

 この珍しい惑星系の発見はさまざまな意味で画期的だ。「まず、従来の惑星形成理論に対して大きな疑問を投げかける」とシュワム氏は指摘する。「完全に想定外だ。力学的にこれほど厳しい環境で、どのようにして惑星が生まれ、発達していったのか、再考する必要がある」。

 また、PH1の発見者が、「プラネット・ハンター(Planet Hunters)」プロジェクトのアマチュア天文家だった点も重要だ。市民科学を支援するWebサイト「ズーニバース(Zooniverse)」とイェール大学が共同運営する同プロジェクトにとって、今回が初めての惑星発見である。

 プラネット・ハンターでは、アマチュアの天文家たちがNASAのケプラー宇宙望遠鏡のデータを精査。地球と恒星の間を惑星が通過したときに生じるわずかな光の揺らぎを探し、系外惑星の発見を目指している。

「複数の恒星を持つ惑星は検出が難しい。恒星も互いの前面と背面を通過するため、光の揺らぎにつながる要素が増えるからだ」とイェール大学のシュワム氏は語る。「われわれだけでは手が足りない。できるだけ多くの方に協力をお願いしたい」。



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